ID:

パスワード:

|次の記事

時間の探求

jikantankyu160.jpg 時間の探求

空間によって時間の持つ意味は変わる。また、歴史的に時間が与えた社会の変革、価値観の変容、生物による流れる時間の違い――時空をまたぐ深遠な「時間」思考の書。
 




定価:520円 → 190円(税別) 


【立ち読み】

「お天道さまが出てから沈むまで」が人々の労働=生活時間である長い長い時代は、人類誕生から一九世紀末まで続いたことになる。エジソンが一八八二年にニューヨークのパール街に白熱灯をともし、 電気が初めて一般の生活の中に入り、こうして夜と昼がボーダーレス化する一八九五年にリュミエール兄弟が映画を発明して、ロンドンとワシントンで電話をかけあう恋人を瞬時かつ交互に映しだし、あっという間に二〇年を経過させてみたり、そのうち、過去や未来にまで想像を巡らせるフィルムも登場する。時間の逆転は実際、フィルムを逆に回して初めて得られた知見であった。
 時間は現実には逆戻りしないものだ、けれども個人によって時間の流れは一様である訳はない、数秒の出来事を数時間かけて語ることも可能である、などと学者たちが「存在と時間」を巡って哲学するようなるのも、分単位の時計、電気、映画といった近代的メディアが登場する前世紀末を待たねばならなかった。
 それより以前に実は、カメラと蓄音機の発明があったのだが、この二つのメカニズムは、現在に過去をもちこむことを可能にしていた。さらに電話は、過去を保存する手紙にかえ て、同時対話空間を一挙に広げた。無線通信がドーヴァー海峡を越えて英仏を結び(一八九八年)、ライト兄弟が人類初の動力飛行に成功し(一九〇三年) 、世界規模の近代戦争が始まり ( 〇四年 ) 、アインシュタインが相対性理論によって従来の時間・空間概念に根本的修正を加え(〇五年)フォードが初めて大衆車を発売し(〇八年) 、英国の豪華客船タイタニック号が沈没してスピード化時代の悲劇と無線による救出劇はニュースジャーナリズムを成立させた(一二年)ニュースを担った米国の新聞のいくつかに「タイムズ」の名が冠せられていたことは象徴的であったように私は思う。

<ご注意事項>
(1)この商品は電子ファイル(PDF)です。
(2)たいへん恐縮ですが、この画面から本商品をお買い求め頂く場合には、クレジットカードでのお支払いの みの受付とさせていただきます。
(3)クレジットカードで決済完了されると電子書籍(PDFファイル)をダウンロードできるURLをメールにてお 知らせいたします。
(4)買い物かごはクイックチャージシステムを導入。一度IDを登録すると、次回からカード番号、ご住所のご 入力がいりません。 ワンクリックでお買い上げいただけます。

|次の記事

 

ページ先頭に戻るトップページに戻る