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裁判官に気をつけろ!(文庫版)

bunkosaiban160.jpg 裁判官に気をつけろ! 文庫版
文春文庫
定価:590円(税別)
文庫化のために「序章 裁判員制度を笑う」を加筆。裁判官のバカタレ判決告発の書

 

本書は全国の書店またはamazonなどのネット書店でお求めください




目 次

序 章 裁判員制度を笑う

第一章 意外と法律問題(ザ・ジャッジ)はおもしろい

第二章 犯罪を不成立にする七つのルール

第三章 「了解不能」こそ了解不能だ

第四章 日本から尊属殺人が消えた日

第五章 裁判用語としての和姦と強姦

第六章 色恋沙汰と性犯罪のあいだ

第七章 迷走する「わいせつ」

第八章 いまだ被害者不在の男根主義

第九章 痴漢「冤罪」が絶えない理由

第十章 日本は賭博粉飾国家である

あとがき



帯 【表】

こんな「バカタレ判決」がまかり通っていいの?
裁判員制度どころじゃない司法の罠


トイレで名刺交換

もできない

裁判員制度を笑う!


  帯 【裏】

そして何よりおかしいのは、裁判員制度もさること
ながら、ずっと以前から頻発してきた、常識知らず
の裁判官たちによるおかしな判決の群れが、とん
でもない内容で満ち溢れている事実こそ、ぜひ裁
判員制度スタートを機に知っていただきたいとの願
いから本書を書きました。
(序章 裁判員制度を笑う」より)

 


■立ち読み■

(三)

 知り合いや読者から、「裁判員制度が一冊でよく分かる本はないか?」と訊かれ、
それなら裁判員法の条文を読むべき、と私は答えてきました。法律オタク以外にはか
なり骨の折れる作業ですが、実際に条文を読むと、この法律のヤバさがよく分かります。

 たとえば、七〇条一項にはこうあります。
《構成裁判員および裁判員が行う評議並びに構成裁判官のみが行う評議であって裁判員
の傍聴が許されたものの経過並びにそれぞれの裁判官および裁判員の意見並びにその多
少の数(以下「評議の秘密」という。)については、これを漏らしてはならない。》
 何を言っているのか分からない? 評議をしていて、裁判官はアホだとバレたとしま
す。先ほどの《幸いにして》のごとき裁判官たちです。そのとき、具体的評議内容
「裁判官はアホだ」と言うと、逮捕され、六カ月以下の懲役か、五〇万円以下の罰金が
科されます(一〇八条)。この条文は、「あの裁判官はアホである」という重大な秘密
を守るため
のものだったわけですね。
 条文を読んでいくと、裁判員制度には罰則付きでいろいろなルールが定められてい
ることもわかります。どんなルールか。要するに裁判員や元裁判員に余計なことを言
わせないためのルールです。裁判官がアホだったことをバラしてはいけないほかに、
裁判員に選ばれたメンバーの名前を漏らしてはいけない(一〇二条)などなど――。
 しかも、守秘義務は生涯にわたって課されます。本当にそんなことが可能だと思っ
ているのでしょうか。
 私が裁判員だったら「逮捕? やってみろよ」と大っぴらにマスコミの取材に応じ
て喧嘩を売ってもいいのですが、あまり穏やかではない(笑)。常識的に考えて、家
族にくらいは裁判員として経験したことを洗いざらいしゃべっても、逮捕されること
はないでしょう。ですから、裁判員はまず家族に秘密を洗いざらいバラし、マスコミ
は裁判員の家族に話を聞きに行くようにする。マスコミが家族に接触することは禁止
されていないので、これが最も穏便な抜け道でしょう。そうすれば裁判員はストレス
もたまらず、マスコミは充分に取材もでき、すべて丸く収まります。

(四)

 守秘義務については、もっと笑える事態が想像できます。裁判員が六人いて、その
うち男性が四人だとします。評議の休憩時間には当然トイレに行くでしょう。地方裁
判所では、トイレが各階に一カ所しかないところが珍しくありません。裁判長と検察
官と弁護士は並んで立ちションをするわけです。裁判員だって、トイレで一緒になった
ら「どうも」とあいさつぐらいするでしょう。「裁判長ちょっとおかしくないです
か」「ヅラですよねあれ」といった話しが弾むかもしれない。三日も四日もずっと一緒
にいて、トイレで何回も顔をあわせたら、次はメルアドの交換です。しませんか?
名刺交換だってするかもしれない。しかし、裁判員は名前を明らかにしてもいけない
わけですから、これは裁判所的にはヤバい事態です。[後略]



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