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頭は必ず良くなる

atama.jpg 頭は必ず良くなる
知の旅シリーズ第二弾
WAC


定価:933円(税別)
ラジオ番組「サイエンス・サイトーク」から生まれた本!

本書は全国の書店またはamazonなどのネット書店でお求めください





目 次

 第1話 記憶力を高める方法     池谷裕二×日垣隆
 第2話 脳は使えば使うほど     池谷裕二×日垣隆
 第3話 見える学力、見えない学力  岸本裕史×日垣隆
 第4話 基礎学力を伸ばすには    岸本裕史×日垣隆
 第5話 性格は変えられる?     佐藤達哉×日垣隆
 第6話 頭の良さは測れるのか    佐藤達哉×日垣隆
 第7話 試験勉強は役に立つ     和田秀樹×日垣隆
 第8話 褒められて高い木に登ろう  和田秀樹×日垣隆
 あとがき


■ 帯 ■
 
自分に合った方策が必ず見つかります!


和田英樹氏(精神科医)/
池谷裕二氏(脳の可塑性の探求で著名)/
岸本裕史氏(小学校現場40年)/
佐藤達哉氏(立命館大学教授)を迎えて本質に迫る!
■立ち読み■

<第一章より> 日垣 小脳は運動系の記憶、海馬(かいば)は思考系の記憶を司ります。例えば自転車の乗り方にだんだん慣れてうまくなっていく。こうした例では、小脳で神経細胞のオン・オフの作業がなされているのでしょう。海馬にはものすごい数の神経細胞があるのだと思いますが、数式や固有名詞を記憶するときに、海馬の至るところで神経細胞がオンになったりオフになったりしているということですね。

池谷ええ、そういうことです。記憶にはいろいろな種類がありまして、小脳での記憶のオン・オフと、海馬での記憶のオン・オフは独立して行なわれています。

日垣専門家から見ると、記憶という作業=神経細胞のスイッチの切り替え、と言って良いのでしょうか。

池谷神経細胞一個一個のレベルでは、記憶はできません。神経細胞のネットワーク全体で、スイッチのオン・オフが起きているのです。コンピュータの集積回路から一つのシリコンチップをもってきても、何の役にも立たないのと同じだと考えてみてください。集積回路全体がそろって、初めて一つの記憶が成り立つということです。

日垣歳をとってからでも、神経細胞のオン・オフを繰り返すことを忘れなければ、記憶力はさほど減退しないということですね。モノ忘れが激しくなったな......と思っても、そのことを認識しながら繰り返し物事を記憶する。身のまわりのことに意識的に関心を高める。興味があることがあれば、どんどん突っこんで調べる――。
 歳をとってからもそうしたことを実践していくのは、記憶力をキープするために理にかなった作業と言えそうですね。

池谷おっしゃるとおりです。そこのところを、多くの方は誤解されているようです。記憶のネットワーク上に、神経細胞のオン・オフをする場所をいかにたくさんもっているか。そのことが、記憶力が良いかどうかと密接に関係するのです。その意味では、一〇代の子どものほうが大人より記憶力が良いとは、あながち言えません。実は子どもよりも、二〇〜三〇代の大人のほうが、記憶のネットワークは綿密に発達しているのです。


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