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手作り弁当を食べてる場合ですよ―― 格差社会を生き抜く処方箋

tedukuribento1602.jpg 手作り弁当を食べてる場合ですよ―― 格差社会を生き抜く処方箋
角川書店(角川oneテーマ21)

歴史的にも格差が小さかった時代は一時期だけだった。 
グチばかり言っていてもはじまらない。鬱と不況と不安の時代に、個人のスキルと努力で打ち勝とう!


定価:724円(税別)

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帯 【表】
 
 格差社会なんて、当たり前!

 鬱と不況の時代に打ち勝つ最も簡単な処方箋。

帯 【裏】

 生活改善策はふたつ。あなたはどちらを選ぶ?

 1.世界の国々を沈めて、とにかく日本を再浮上させる。
 2.全体状況がどちらに転ぶにせよ、個々人が可処分所得を増やしてゆくか、無駄や浪費を減らして、 かつスキルをアップさせてゆく道を選ぶ。

【カバー裏】

 鬱と不況の現代に、個人のスキルと努力で打ち勝て!
 ●もう他人のせいにするのはやめよう
 ●「いい人」と「デキる人」の違い
 ●参考にしたい羽生善治さんの勉強法
 ●教養やノウハウが儲かる時代
 ●リスクを正確に把握する
 ●激変時代に読みたい10冊の新書



目 次

まえがき

序章 もう他人のせいにするのはやめよう

第一章 「いい人」を目指したら自滅する

外注化にも限度というものがある
誰もがウツになってしまう時代 
「やらせ」や過剰経費は我々も共犯だった 
「いい人」と「デキる人」の違いはどこにあるのか
ストレスフルな運転手に当たったら 
来年の目標は大晦日までに立てよう 
無常を知れば少し優しくなれる 
不二家事件を機に我々の五感を点検したい 
「コンプライアンス」主義は本末転倒だ
なぜ痴漢冤罪はよく起きるのか 
マカオがラスべガスを抜いた日
集中力を高める「一〇分間砂時計」のすすめ 
「あるある大事典」だけが悪かったのか 
極端な発想が思考と感動を促す 
編集長の後継指名はダーツで決めたら? 
死亡時に口座を凍結する銀行は野蛮だ 
睡眠障害を克服する三カ条とは 
花見で「オトコのあわれ」に感じ入る 

第二章 みなと同じことをやっても価値はない
 
新入社員の一律初任給は戦時体制の名残だ
みなと同じことをやっても価値はない
羽生善治さんの勉強法は参考になる
銃社会を非難するだけで良いのか
こうすれば方向音痴は治る!
納得がいくセミナー・ビジネス花盛り 
教養やノウハウ応用が儲かる時代に 
「出る杭は打たれる」時代は終わった 
あの名演説家の手が震えていた 
ふるさとは遠くにありて滅び行く 
「うまくて安全な水」も国政選挙の争点に! 
著名人の立候補表明について 
中高年のウェストポーチは見苦しい 
キューバの「反米自立」を笑えるのか 
日本的なクリスマスと忘年会 
必殺「肩すくめ」の術の使い方 
技術の進歩とは対照的な政治家たち 
キャンプでは想像以上に人格が出る 
首相が阿呆でも国を良くする術はある 

第三章 じゃあ、お前がやってみろよ 

人生を能天気に楽しめたらいいのに
日本資本主義最大の危機がやって来る 
ネットカフェに感謝申し上げたい 
「闇の職安」的事件、増加の不気味 
ハッキリ言って国民も大バカ者である 
人間には二種類ある! で? 
配達証明を濫発する雑誌に未来はあるか 
死後に書かれる女たちの手記は辛い 
セックス回数の国際比較は疑わしい 
リンチ殺人や私文書偽造がなぜ許される? 
厚労省のフルキャスト処分は異様だった 
「その場しのぎ」の連続が企業を滅ぼす 
童謡の歌詞は不思議でいっぱいだ 
泣ける映画『象の背中』をぜひ! 
「気持ち良い断り方」はあるのか 
「弱者」にも自業自得はありうる 
生命とニュースの本質について 
ザ・リッツ・カールトン東京にはうんざり 
「じゃあ、お前がやってみろよ」と自問を 

第四章 格差社会を生き抜くサバイバル子育て術

まずは世論の混乱を正す
では、どうやって? 
「矛盾ありすぎ」を見抜こう 
粗雑な議論を排す 
きれい事にはウソがある 
仕事と趣味の違いについて 
リスクを正確に把握する 
自分にしかできないことを 
どんな工夫をなすべきか 
「他人のせい」にする思考回路を断とう 

終章 激変時代に読みたい一〇冊の新書

あとがき

まえがき

   不景気が続いています。

 かつて高度経済成長期のごとく――って若い人は歴史上の知識としてすら知らないかもしれない――毎年給料や諸手当がガンガン上がっている企業の数は激減し、同級生やら友人・知人と話していると、何かが「下がった」という話ばかりが次から次へと自虐的に出てくる。

 エリート街道をまっしぐらに歩んできたつもりなのに、自分かリストラの対象になったという話を聞いても、あまり驚けなくなってしまいました。

 愚痴を言っていても、生活が改善されるわけではありません。精神衛生上、愚痴を吐き出すことは悪くないことだとしても、経営者や上司や部下の悪口を言い募って即行で改善するなら、誰も苦労はしませんよね。


 改善策は、こつあります。

 一つは、世界の国々を沈めて、とにかく日本が再浮上してゆく、という方向性です。

 もう一つは、全体状況がどちらに転ぶにせよ、個々人が可処分所得を増やしていくか、無駄や浪費を減らして、なおかつスキルをアップさせてゆく道――例えば、突然の別れやリストラが襲ってきても、それをものともしない市場評価を高めつつ、現実生活では毎日弁当を作れる」という実は高度なスキルを身につけてゆくことなど――を選ぶか、です。


   このままでは日本は破滅する――と何度これまで繰り返し言われてきたことでしょう。

   その予言や警鐘らしきものは、一度として当たったことがありません。なぜ、外れてばかりなのに危機感を煽(あお)るのか。

 理由は、簡単です。

 第一は、マスコミがすぐ飛びついてくれるからです。

 第二の理由は、狼少年的に煽りに煽って、そのとおりになれば「それみたことか」となり、煽りが当たらず立ち直れば「我々が早い時期に警鐘を鴫らし続けたおかげだ、えへん」と胸を張ればいいから、ということになるでしょう。要するに根源的に無責任な人々なのです。


 実際のところ、日本は今後も、安心していられるのでしょうか。

 キンドルにしろ、アイフォンやアイパッドにしろ、二〇〇九年から二〇一〇年にかけて話題をさらった新しい端末(デバイス)はアメリカ企業の製品ばかりです。その組み立ては主に中国で行われており、部品の特許を調べると台湾や韓国の企業の活躍が目立ちます。

 日本企業は?

 ソニーが電子書籍リーダー市場(アメリカの、ですが)で、そこそこ健闘している以外、残念ながら芳しい話は聞きません。

 エコノミストやジャーナリスト、コンサルタントといった面々の亡国論を真に受ける必要はありませんが、これまでのような「アメリカと日本の二国勝ち」状態は、終焉(しゅうえん)を迎えてしまったことは疑う余地がありません。


 その一方で円高が続き、日本人の労働の価値(賃金)が国際的に未(いま)だ高く評価されているのは実に慶賀すべきことです。円安を煽る人々に私は言いたい。ふざけるな、と。

 日本人の労働価値が下がることが、そんなに嬉しいのか。

 円高効果を満喫できるうちに海外旅行するなり、海外通販で必要なものを買っておきましょう。評価を支える実力が衰えている以外、円が下落に向かうのは不可避の問題です。


 かつて、日本製品が国内外で、いくらでも売れた時代がありました。経済成長が順調に続いていたために、誰もが暮らしの向上を実感できました。当時も格差はあったのですが、右肩がりの経済ゆえに、不満を言う人々が少なかったか、「世間」が分け隔てられていて庶民には見えなかっただけです。

 未来への楽観か生み出していた平等感が消え去った今、格差を是正せよと叫ぶ人が増えています。しかし、全日本史のなかで格差が非常に少なかったと言えるのは、昭和二〇年代から三〇年代にかけての、わずか四半世紀はどの短期間です。そうして、日本で格差が拡大しているのではありません。平安朝や江戸時代における支配層と庶民の格差のようなものは、存在しえません。ジンバブエや北朝鮮のごとき「平等すぎる極貧」が全体に蔓延(まんえん)することも、日本では起きないと断言しておきましょう。


 格差がないことほど、恐ろしい支配現象はありません。格差は、あって当然です。

 一国や大企業のリーダーと、何もしないプー太郎君が、同じ月収であるのは不自然なことでしょう。日本では格差が開いているというよりも、下層の厚みがぐんぐん増している、というのが憂うべき実態なのです。そこを勘違いしてはなりません。

 ですから、処方箋(しょほうせん)としても、先述した二つに絞られてくるわけですね。

 全体が沈んでいるのに、「国は格差問題をなんとかしろ」といった、個人の努力と工夫を軽んずる発想から抜け出せない人が未だに多いのは困ったものです。そう言い募る人々は、たいていお金に苦労したことのないボンボン議員か、世間知らずの学者か、エリート似非(えせ)研究者でしょう。

 私は二〇数年前のバブル経済のころ、我が子らに明日の食事を与えられないかもしれない――という日々を過ごしたことかあります。今は、使っても使っても逆に殖え(ふえ)ていってしまう資産に溜息(ためいき)が出てしまうほどですが、あの単純明快な処方箋に気づかなければ、こんな変化は断じてありえなかったと思います。


 全体が元気をなくしている時だからこそ、行動力のある個人は突出しやすい、という事実を胆に銘じましょう。そうして、新たな事業や雇用を作りだす個人(企業内の個人も含めて、です)が増えることこそ、不況脱出への近道だと知りましょう。


 格差や景気だけではありません。食品偽装事件にしろ銀行の横暴にしろ、本書でとりあげた数多(あまた)の問題も、個人の努力と工夫によってこそ解決されるはずなのです。政府や地方の行政を責め、システムの改編を待っていたら、自分が、あるいは親しい友人一家が沈んでゆくのを見て見ぬふりをしかねない――それほど非人間的なことはないでしょう。

 まず、自分の足場を固めないと、他人を助けることなどできるはずがありません。


   鬱(うつ)と不況(実際には同じような現象です。実際、英語ではともにdepression)の時代に負けることなく、第一章では――しぶとく楽しく自分を鍛えて行く工夫を、第二章では――日本、現代、会社の常識から距離を置くことで、大多数から程よく抜きん出るための発想のヒントを、第三章では――現実を変えられぬ自己満足的言論への批評を、第四章では――他人や社会のせいにするひまがあったら自分にできる工夫を徹底してやる、実践的子育て論を、終章では――優れた著書のアイデアを拝借しつつ、行動につなげる実践例を紹介したいと思います。


 目の前の不都合や理不尽は、「社会問題」として「人のせい」に棚上げするのではなく、我が身に降りかかった「今すぐに取り払うべき」問題として一つずつ解決していこうではありませんか。

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