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電子書籍版 ウソの科学 騙しの技術

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定価:570円 → 450円 特別割引実施中!

医師で法務技官経験者の中谷陽二氏との対談「記憶は嘘をつく」、心理学者守一雄氏との「信じる者は足すくわれる」、動物学者千石正一氏との「これが動物の情報戦略だ」など興味津々。

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目次

第1講 科学はただの仮説である(池田清彦X日垣隆)
第2講 記憶は嘘をつく(中谷陽二X日垣隆)
第3講 これが動物の情報戦略だ(千石正一X日垣隆)
第4講 信じる者は足すくわれる?(守一雄X日垣隆)

■立ち読み■

第一講 科学はただの仮説である」より 

池田清彦氏=山梨大学教授×日垣隆

(前略)

池田 大学でも、知識がなくて「やる気」があるやつが来るとね、何が起こるかっていうと、金ばっかり使って、ろくな研究しないから、税金の無駄遣いになる(笑)。そういうやつは早くクビにしてくれ(笑)。やる気マンマンなやつっていうのはね、なんか知らないけど偉そうな顔している。何にもしないやつのほうが偉いんだよ、本当は。できないやつは何にもしないで、じっとしているほうがいい(笑)。
日垣 池田さんにとって、信じられること、ここまでは信じられるっていうことを一つ挙げていただくとどうなりますか。
池田 それはね、これいうと笑うかもしれないけど、僕が信じることは、一つしかないんですよ。世界は無常であること(笑)。無常っていうのは、常では無いっていうことです。これはね、絶対正しいですよ。で、無常のなかから、普遍なもの、有常のもの、常なるものを見つけようっていうのが、人間なんです。科学じゃなくて、人間がそうなのです。無常なものから常なるものを見つけようとするから、言葉ができるわけですよ。
日垣 無常(笑)。今こうしている間にも、地球は、一秒前の地球ではない。
池田 池田清彦だって、そうです(笑)。ガキのころの池田清彦と、ジジイになった池田清彦とは全然違うのに、みんな同じ池田清彦だと思っている。おかしいじゃないか、なんて(笑)。
日垣 同一性。
池田 そうそう、同一性ってことになっている。だから、そういうときに、池田清彦という同一性が、必ず何かあるってみんな思ってるわけですよ。
日垣 無常っていうのは、一九八七年に事故で死にかけたことと、やっぱり関係があるように思えます(笑)。
池田 ああ、関係あるかもしれない。うん、きっとあるだろうね。何で死にかけたかっていう話、さっき(冒頭では)しなかったけど、蝶を見てたんだよね。僕は運転しながら、目だけ昆虫を追っかける癖があって(笑)。視力がね、3・5ぐらいあったんですよ(笑)。虫ばっかり採ってたのに、大学の入試で六人前ぐらいの答案が見えて、それでお前なんとか受かったんだろうっていわれてるくらいで(笑)。
有村アナ はい、それで(笑)。
池田 それでね、こうやって車を運転しながら見てたんですよ、蝶をね。珍しい虫だったら停めて採るわけです。珍しくなかったら、そのまま目で追っちゃう。ところが時々、珍しいか珍しくないか、簡単にはわからないやつがいるんだよ。それをね、もっとよく見ようって思っているうちに、崖から車が落ちた。
 崖から車が落ちるときってすごいんだよ(笑)。最初、ゴトンッて落ちる。ゴトン、ゴトンと落ちて、「ああまずい」と思ったときに、ピューっとかいって落ちるわけ(笑)。そうするとほんと、「あ、もうだめだ、これは死ぬよ」と思って、ドンッて落ちてね。それでも僕はたまたま運が良かったのは、水の上に落ちたんだよね。
ジープに幌がついているでしょ。幌で水の上にボーンと落ちて、僕は車ごとバウンドして、バラバラバラッとかいって、上に行ったり下に行ったりして、で、そうしたらすごいのね、顔が。血だらけでさ、ここらへんバーッと血がついてるでしょ。顔ってすごい血が出るのね(笑)。谷川の水で顔を洗って、もう大丈夫そうだなと思って這い上がり、電話ボックスがあるところまで歩いて行って救急車を呼んで、病院に行ったら、とりあえず頭は割れてないっていうんだよ。中身はわかんないけど(笑)、とにかく帰るっていって帰ったんだ。
 自宅に帰るために韮崎駅から電車に乗り、途中から通勤電車になって込み出したんだよね。僕が、「空いてますから、どうぞ座ってください」といっても、誰も座らない。僕の回り以外は、みんなギュウギュウになってるのにね。あとでカミさんに高尾駅まで迎えに来てもらってね、「みんな俺のそばに座ろうとしないんだ」っていったら、カミさんがいうには、「そりゃそうでしょう。どこからどう見ても、殺人者が返り血を浴びたっていう感じだった」って(爆笑)。
 その後一週間、八度五分ぐらいの熱が出て寝込みました。全身が青あざだらけで、だんだん黄色くなってきてね。今だったらきっと死んでるかもしれない。それで良く助かったなと思います。
日垣 あとは、おまけみたいな。
池田 あとは、おまけの人生かもしれない。だから、どうでもいいんですよ、いつ死んでも(笑)。とかいいながらね、それでもやっぱり「あした死ぬ」っていわれたら、「助けてくれ」っていうかもしれないけど(笑)。

(後略)

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