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閉ざされた回路――神戸「校門圧死」事件の深層―― 

koube160.jpg PDF 閉ざされた回路――神戸「校門圧死」事件の深層―― 


定価:315円(税別) 

神戸「校門圧死」事件から20年
―つぶさな現場取材により浮かび上がった、著者だけがたどりついた真相とは―





目次

ゆがんだ回路
センセイショナルな報道
マスコミ不信
思考回路
個人的ミス?
教育的配慮
遅刻者が激増する
野球部監督
通学ルートを歩く
今こそ決別を



【立ち読み】

[前略]

 教育おたく。閉ざされた迷路。回路不全。そんな造語が、やたらと僕の頭の中を飛びかう。

 同校の校則を見ていて、「生徒または家庭に異変があった場合は、すみやかに学級担任または学年主任に連絡すること」という項目が、僕の目にとまった。この遵守事項は、教師たちにこそ必要だったと思えたからだ。連絡が3時間も遅れたために、両親は病室ではなく霊安室に直行せねばならなかった。県教委への連絡は事故後1時間15分たってからだったのに、2時間30分も遅れた警察への通報は、何と病院側が電話したというではないか(所轄の玉津警察署)。保護者会に初めて通報したのは2週間もたってからだ。

 僕の感覚では病院→両親→警察→県教委といった優先順位になるのだが、学校の回路では県教委→警察→両親となる。いや、県教委への連絡より先にやったことが、どうやらあるらしい。

 門扉周辺の被害者の血を洗い流す作業だ。警察が来る前に血を完璧に洗い流した点を、7月20日にようやく開かれた全体保護者会で難詰されて、N校長は「教育的配慮から」「生徒のためを考えて」やったと答えたそうだ(「週刊ポスト」8月10/17日合併号の再録記事)。普通はそういう行為を、教育的配慮とはいわずに証拠隠滅と呼ぶ。

   警察に、事故を目撃した生徒38人が事情聴取された際、そういうときには実に「すみやかに」学校へ供述内容を作文にして提出させたというのも、教育的配慮というもののなせるわざ、なのだろうか。

 生徒たちに報告らしきものと謝罪らしきものが正式になされた7月12日、そこで学校側は「校則への不満が多く報じられているようだが、生徒会などを通じて学校側に言ってほしかった」とも語ったようだ(「神戸新聞」7月13日)。だが僕が生徒たちから聞いたところでは、創立以来1度も生徒総会すら自主的に開いたこともない点はここでおくとしても、門扉の危険な閉め方には何人もの生徒がやめてくれるよう担任を通して訴えていたということを、3人の生徒と二人の先生から確認した。結局、生徒の直訴など取り上げていないのだ。いや、生徒の言い分を認めたとしてもなお、その訴えを聞いた教師が公の場で当事者の同僚に指摘できない、ましてや職員会議で公然と批判できない、そういう体質が根深くあるということだ。組合も2つに割れ、教師による相互批判がイデオロギーの違いに容易に転化する。それを避けたければ、何も口にしない。

[後略]
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