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空気を読む力:藤井 直敬(神経科学者)×日垣 隆

taidan_fujii160.jpg 空気を読む力:
藤井 直敬(神経科学者)×日垣 隆


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目次

悩めるポスドク 研究ポストの熾烈な争い
脳は常にラクをしたがる?
「パブロフのイヌ」は幸せなのか?
三日坊主にならないためのコツ
難行苦行の先で待っている至福の喜び
エスカレーターでなぜか片側に寄る人々
ネット社会もリアル社会も地続きだ
ハシゴ酒にも意味はある
名門「サイエンス」に論文が載った日
恐妻家は空気を読みまくっている!
車庫入れを器用にできる人、できない人
「意識の引っかかり」に隠れている答え

【藤井直敬氏プロフィール】
ふじい・なおたか氏は1965年、広島県生まれ。東北大学医学部卒業。東北大学医学部眼科学教室にて初期研修後、同大 大学院に入学。97年に医学博士号を取得する。98年より、マサチューセッツ工科大学にて研究員。2004年に帰国後、理 化学研究所で研究活動を始める。現在は理化学研究所 脳科学総合研究センター 適応知性研究チーム チームリーダー 。理研BSI‐トヨタ連携センター 双方向性BMI連携ユニット ユニットリーダー。主な研究テーマは、適応知性および社会的脳機能の解明。著書『予想脳』(岩波科学ライブラリー)、『つながる脳』(NTT出版、毎日出版文化賞を受賞)、『ソーシャルブレインズ入門』(講談社現代新書)など。


立ち読み

日垣:先ほど「脳はラクをしたがる」というお話がありました。これは確実に言えることなのでしょうか。それとも、まだ仮説の段階ですか。

藤井:日垣さんの脳は、ラクをしたがっていると思いませんか。 

日垣:苦しむよりもラクをしたほうがベターだとは思いますが、苦しい勉強を経て「わかった!」という段階に至ったときのおもしろさもあります。ラクばかりしていたら、山頂に立ったときの喜びは決して得られません。脳をバリバリ働かせたときにしか味わえない楽しみはありますから、いつでもラクをしたいわけではないように思います。

藤井:脳を忙しく使うと、エネルギーを余計に使います。脳を使ったことによって楽しみが得られるのならば、エネルギーの消費と喜びのバランスが取れてうまくいくのでしょう。楽しみや喜びをまったく得られない場合、ただエネルギーが減る一方です。

日垣:楽しくもないのに、エネルギーばかり減っていく苦しみには耐えられない。あえて苦行を楽しむドM人間は別だけど(笑)。

藤井:普通の人は、苦行など自ら進んでやりたがりません(笑)。

日垣:一定時間走り続けていると、脳内にエンドルフィンが分泌(ぶんぴつ)されて「ランニング・ハイ」と呼ばれる状態になります。体はクタクタに疲れているはずなのに、強い快感が沸いてきてランニング中毒のようになってしまう。文筆業の世界にも、「エディターズ・ハイ」や「ライターズ・ハイ」と呼ばれるように、一心不乱に編集・執筆作業に没頭してしまう人がいます。
分厚い歴史書や百科全書を編纂(へんさん)する作業は、普通に考えて楽しい仕事のはずがありません。いつ終わるとも知れず、苦しいはずです。「ラクをしたい」という欲求が人間の根源にあるのだとすれば、苦しい作業に何年間も従事する人間の行動原理は説明できません。

藤井:「こんな仕事はやりたくないな」「辛いな」という壁を突破できるのが、人間のすごいところではないでしょうか。ニホンザルにさまざまな実験をしてみると、彼らは難しい課題をすぐにあきらめてしまうのです。「もういいです」と、いとも簡単にさじを投げてしまう。

日垣:手が届きにくいところにエサを入れてやると、無理して取ろうとせずにあきらめてしまったりする。

藤井:「食べる」という欲望に関わる課題の場合、比較的しつこく粘るかもしれません。なんだか理屈がわからない課題が目の前に現われたとき、その課題を解決しようとする推論力がとても浅いのです。

以上の対談またはインタビューは、今後、そのいくつかは単行本になる可能性を求めたいと存じますので、それまで、お買い求めいただいた料金は、制作費に回させていただきます。
また、放送局での収録を基にしたものについては、局アナウンサーの登場を現時点でカットしているものがありますこと、あらかじめお断り申し上げます。単行本になる場合には復活させる予定ですが、版元担当者の退職により、このシリーズの単行本化がかなり困難になってしまいました。そのため、ご要望にこたえつつ、各方面への配慮を両立させた試みですので、何卒ご理解を。  では引き続き、この対談シリーズ、お楽しみくださいませ。

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