ID:

パスワード:

前の記事| |次の記事

地球とは、人間とは: 松井孝典(東京大学名誉教授)×日垣隆 new.png

taidan_matsuitakafumi160.jpg 地球とは、人間とは:
松井孝典(東京大学名誉教授)×日垣隆


定価:800円 → 500円(税別) 特別割引実施中!


目次

煮えたぎる「沸騰水の惑星」
タコ型火星人は実在するのか
死んでいる月 生きている地球
1969年は「惑星科学元年」
修士論文でいきなり世界的大ヒット!
あるとき一瞬でひらめいた「水惑星の理論」
1によって10を理解し、本質をつかむ
秒速20キロで隕石がぶつかる瞬間
マヤ文明を生み出した隕石の遺産
地球の生物圏から飛び出してしまった人類
人間の体は地球からのレンタル品
地球人ではなく宇宙人として生きる
 読者からの質問①_秒速20キロの銃はいくらですか?
 読者からの質問②_おばあさんは自然界に存在しない

【松井孝典氏プロフィール】
まつい・たかふみ氏は、1946年静岡県生まれ。地球惑星物理学者。東京大学理学部地球物理学科を卒業。同大学院博士課程修了。理学博士。NASA客員研究員、マサチューセッツ工科大学およびミシガン大学招聘科学者、マックスプランク化学研究所客員教授、東京大学大学院新領域創成科学研究科教授(理学系大学院教授兼担)を経て、東京大学名誉教授。2009年4月より千葉工業大学惑星探査研究センター所長。86年、科学雑誌「ネイチャー」に海の誕生を解明した「水惑星の理論」を発表し、世界的に注目を集める。著書『宇宙人としての生き方』(岩波新書)、『地球システムの崩壊』(新潮選書)、『地球進化論』(岩波現代文庫)、『宇宙誌』(同)など多数。
立ち読み

1969年は「惑星科学元年」

日垣:かつて天文学は、物理学や化学、生物学とは一線を画す扱われ方をしていました。天文学が惑星科学として成立するようになったのは、地球外探査が成果を収めるようになってからです。探査機が月や火星の大気、放射線元素などをきっちり調べることができるようになったおかげで、惑星科学はサイエンスとしてのたしかな地位を築くに至りました。アポロ11号が月面着陸に成功した1969年は、惑星科学にとって節目の年と言えそうです。

松井:あちこちの惑星に探査機が本格的に飛んで行くようになったのは、1969年以降のことです。1969年は「惑星科学の元年」と言っていいでしょう。

日垣:アポロ11号の月面着陸から12年前の1957年、ソ連がスプートニク1号の打ち上げに成功しています。これは世界初の人工衛星であり、西側諸国では「スプートニク・ショック」という言葉が流行しました。もともと惑星科学の分野は、アメリカよりもソ連が先を行っていたわけです。  松井さんは、学生時代に第二外国語としてロシア語を勉強していたのだとか。ロシア語を選んだのは偶然だったのでしょうか。

松井:いえ、偶然ではありません。僕らの学生時代は、科学の世界でソ連こそがこれから大発展するだろうと思われていました。ですから、第二外国語はロシア語を学んでおくほうがいいと思ったのです。僕は高校生時代に第二外国語でドイツ語を勉強していましたから、大学であらためてドイツ語を選ぶ必要はありませんでした。大学生時代にロシア語を勉強しておいたのは正解だったと思います。

日垣:ロシア語の文献が読めなければ、惑星科学の分野で一番ホットな論文を読めなかったのですか。

松井:1960年代、太陽系起源論の最先端を行く国はソ連でした。旧ソ連の科学アカデミーに研究所がありまして、研究者が最先端の理論をバンバン出していたのです。70年代になってからは、アメリカも日本も切磋琢磨していきました。逆にソ連は国力が衰えて逆転されてしまっています。

日垣:アポロ11号の月面探査成功により、1969年以降アメリカが惑星科学の分野でイニシアティブを取るようになりました。「こちらヒューストン、こちらヒューストン」というやりとりで有名なNASA(アメリカ航空宇宙局)のヒューストンは、メキシコに近い場所にあります。アポロ11号が月に行く半年ほど前には、このメキシコに大きな隕石が落ちました。

松井:アエンデ隕石ですね。

日垣:1969年2月8日、メキシコに何千という大量の隕石が降り注いでいます。

松井:そういう意味でも、1969年は惑星科学にとってものすごく大きな年なのです。のちに重要な意味をもつ隕石は、なぜかみんな1969年に落ちています。

日垣:それは偶然なのでしょうか......。学研が出している月刊誌「ムー」によると、そういう現象は偶然ではないという説が濃厚です(笑)。

松井:そりゃ偶然ですよ(笑)。たまたま重なっただけでしょう。アエンデ隕石は、太陽系で最古の物質です。46億年前の物質が、メキシコで大量に採取されました。

日垣:つまり、地球が誕生したころの隕石が降り注いできた。そもそも、地球が誕生したのが46億年前だという説は間違いないのでしょうか。

松井:地球って大きいでしょう? 地球みたいに大きな天体の場合、何をもって「できた」と定義するかによって、簡単に1億年もズレてしまうのです。

日垣:1億年!!

松井:子どもだって、母親の胎内から出てきた瞬間を生まれたときとするのか、母親が受精した瞬間を生まれたときとするのかによって、誕生日に大きな時間差が生まれます。それと同じことです。タネができたときを誕生と定義するのか。今のように、コアとマントルと地殻と大気が分かれたときを誕生と見なすのか。定義の仕方によって、地球の誕生時期は1億年くらい簡単にズレてしまうのです。

以上の対談またはインタビューは、今後、そのいくつかは単行本になる可能性を求めたいと存じますので、それまで、お買い求めいただいた料金は、制作費に回させていただきます。
また、放送局での収録を基にしたものについては、局アナウンサーの登場を現時点でカットしているものがありますこと、あらかじめお断り申し上げます。単行本になる場合には復活させる予定ですが、版元担当者の退職により、このシリーズの単行本化がかなり困難になってしまいました。そのため、ご要望にこたえつつ、各方面への配慮を両立させた試みですので、何卒ご理解を。  では引き続き、この対談シリーズ、お楽しみくださいませ。

<ご注意事項>
(1)この商品は電子ファイル(PDF)です。
(2)たいへん恐縮ですが、この画面から本商品をお買い求め頂く場合には、クレジットカードでのお支払いのみの受付とさせていただきます。
(3)クレジットカードで決済完了されると電子書籍(PDFファイル)をダウンロードできるURLをメールにてお知らせいたします。
(4)買い物かごはクイックチャージシステムを導入。一度IDを登録すると、次回からカード番号、ご住所のご入力がいりません。 ワンクリックでお買い上げいただけます。

前の記事| |次の記事

 

ページ先頭に戻るトップページに戻る