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日本の技術力は捨てたものではない:唐津一(東海大学名誉教授)×日垣隆 new.png

日本の技術.jpg 日本の技術力は捨てたものではない:
唐津一(東海大学名誉教授)×日垣隆


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目次

日本のニュース報道に革命を起こす
すべての信号を赤に変えてみた
アメリカの猿真似はやめるべし
技術こそが日本の産業界最大の財産
社員数6人 世界一の町工場
「不況という空気」に引っ張られるな
隙間産業でオカネを儲けよう
外交は戦争 技術力で駆け引きせよ
 読者からの質問①_日本のロケット産業はダメダメ?
 読者からの質問②_バイオテクノロジーは見込みあり?
 読者からの質問③_青色発光ダイオードと中村修二さん
 読者からの質問④_皮膚感覚で数字を読む

【唐津一氏プロフィール】
からつ・はじめ氏は、1919年満州国生まれ。東京大学工学部卒業後、逓信省電気試験所を経て、日本電信電話公社 (現NTT)入社。1961年、松下電信工業(現パナソニック モバイルコミュニケーションズ)に移り、1978年に常務取締役。86年に松下電気産業技術顧問に就任。86年より東海大学教授を務め、現在は東海大学名誉教授。著書『ビジネス難問の解き方』(PHP新書)、『現場主義』(中央公論新社)、『日本のものづくりは世界一』(PHP研究所)、『〈図解〉仕事のカベの破り方』(同)など多数。

立ち読み

日垣:「東京では下町の中小企業がバタバタ倒れている」「ものすごい不況が訪れている」とよく言われます。しかし実態をよく見れば、潰れている中小企業は不動産投資で失敗したような類の会社ばかりです。きっちり世界に通用する技術をもっていれば、6〜10人の小さな会社でも何億円という年商を確実に上げています。

唐津:なぜ皆さんは現場を見に行かないのでしょうか。現場を見ないで、ヘンな数字だけを見て「日本はおかしい」「日本はおかしい」と言っているわけです。

日垣:「不況のせいで消費が冷えこんでいる」なんて言われますが、日本人は年間1,700万人も海外旅行に出かけてブランド品を買い漁っているわけです。俺もその一人だけど(笑)。日本人は貧困にあえいでいるわけではなく、消費できるオカネをたくさんもっています。

唐津:イタリア・ミラノに出かけたとき、泊まっていたホテルからグッチの店を眺めていました。その店には、日本人の女の子がたくさん入っているのです。そこで店まで降りていってツアーガイドさんに「このツアーはいくら?」と訊いてみました。するとツアーは10万円、女の子たちが買い物に使うオカネはだいたい20万円だと言います。なぜ20万円かというと、20万円までであれば税金がかからないからです。
グッチは日本に足を向けて寝られませんよ。日本から10万円かけてイタリアまでやってきて、旅費の2倍も派手に買い物をして帰ってくれるのですから。こういう実態は、どういうわけかなかなか新聞には載りません。

日垣:アジア各国が日本の技術にかなり追いつき、今にも追い越そうとしているともよく報道されます。

唐津:あれはウソ。モノを知らない証拠です。もちろん技術には寿命があります。だいたい平均で5年くらいでしょう。古くなった技術なんて、どんどん他国にあげてしまえばいい。そのかわり、最も一番新しい技術は自分たちが駆使すればいいのです。

日垣:テレビや冷蔵庫などのハコモノ家電製品については、日本企業の輸出量は落ちています。ハコモノ家電製品は世界のどこでも作れてしまいますから、日本が無理して異常な価格競争にのめりこむ必要なんてないのかもしれません。誰にでも作れる製品を安く作るのではなく、誰にも作れない高付加価値の製品を作っていったほうがいい。セラミックスやリチウムイオン電池、半導体シリコンなどの製造技術は非常に優れています。

唐津:日本の製造業のうち、生産金額の20%以上は海外です。そのことを指して「日本の製造業が空洞化している」なんて言いますが、あれもウソ。世界の中で一番都合の良いところに出かけて製品を作っている。合理化なのです。 ジッパーの市場で世界一のYKKは、世界中に工場をもっています。ジッパーの注文は千差万別です。長さも色も大きさも、要望は全然違う。きめ細かく要望に応えるためには、お客さんがいる場所で製品を作らなければ間に合いません。YKKの社長さんに会ったときに「あんたの会社は、まるで蕎麦(そば)屋の出前をやっているみたいだね」と褒(ほ)めたことがあります。

日垣:海外に工場が増えているのは、人件費が安いからだという指摘もあります。

唐津:それもウソ。コスト全体のうち、人件費が占める割合なんてたかが知れています。モノを作るのは、ほとんどが人間の手ではなく機械です。その機械を開発する作業が、一番大変なわけですよ。僕も松下時代、ずいぶんたくさんの開発に携わりました。

日垣:日本の大手一流メーカーは、研究開発費に10〜15%という大きな予算を組みます。

唐津:研究開発費の規模は日本全体で約16兆円、GDP500兆円の3.2%にのぼります。これは大変な規模なのです。多くの国では、研究開発費なんてせいぜいGDPの2%程度でしかありません。

日垣:つまり、日本は技術で食っていると言える。

唐津:そう。技術がなければ、日本は潰れてしまうのですよ。

以上の対談またはインタビューは、今後、そのいくつかは単行本になる可能性を求めたいと存じますので、それまで、お買い求めいただいた料金は、制作費に回させていただきます。
また、放送局での収録を基にしたものについては、局アナウンサーの登場を現時点でカットしているものがありますこと、あらかじめお断り申し上げます。単行本になる場合には復活させる予定ですが、版元担当者の退職により、このシリーズの単行本化がかなり困難になってしまいました。そのため、ご要望にこたえつつ、各方面への配慮を両立させた試みですので、何卒ご理解を。  では引き続き、この対談シリーズ、お楽しみくださいませ。

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