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人体解剖実習の現場から:坂井建雄(医学博士)×日垣隆new.png

taidan_sakaitakeo160.jpg 人体解剖実習の現場から:
坂井建雄(医学博士)×日垣隆


定価:800円 → 500円(税別) 特別割引実施中!



目次

6,000キロを旅する血液
ドロドロ血液とサラサラ血液
哲学者アリストテレスの間違い
1日200リットルを濾過 驚異の腎臓浄水器
人生観を変える人体解剖実習
専門用語は7,000 人体への果てしなき旅
軍隊や自動車メーカーでも献体を活用
読者からの質問①毒ヘビに噛まれた1分後は......
読者からの質問②内臓にも個性がある
読者からの質問③人体は複雑な有機体
読者からの質問④スッポンの血は本当に精力剤なのか
読者からの質問⑤三大栄養素だけでは生きていけない
読者からの質問⑥時代劇の大量出血は本当?

【坂井建雄氏プロフィール】

1953年大阪府生まれ。東京大学医学部医学科卒業。医学博士。ハイデルベルグ大学研究員、東京大学医学 部(解剖学)助教授を経て、順天堂大学医学部(解剖学・生体構造科学)・大学院医学研究科教授。主な 研究・活動領域は解剖学、腎臓と血管系の細胞生物学、献体と解剖学の普及、医学と解剖学の歴史。著書 『人体解剖の実習中継』(技術評論社)、『実物大人体図鑑』(全3巻、共著、ベースボ-ル・マガジン社)、 『献体』(技術評論社)、『人体解剖用語ポケット事典』(共著、成美堂出版)、『ぜんぶわかる 脳の事典』(同)など多数。




立ち読み


人生観を変える人体解剖実習
 

(前略)

日垣:坂井さんが学生時代に解剖実習をやったときには、どういう気分でしたか。かなり強烈な体験だったと思います。

坂井:今思い起こすと、学生時代で一番印象に残っている時間です。解剖の重要さについて意識するよう になったのは、学生に授業を教えるようになってからのことでした。解剖学を教えるようになって「解剖実習は学生に何を与えられるのだろう」と考え出すようになってから、はたと学生時代の記憶に行き当たった気がします。

日垣:人体解剖を通じて、学生が学べる最大の財産は何でしょう。

坂井:端的に申し上げまして、人生観が変わります。学生が出会うのは、献体していただいた手つかずの人間の遺体です。その遺体を解剖させていただく。解剖を続ける4カ月間、学生は人体の内部の世界と格闘します。体の中にあるものを、自分の手で一つひとつ掘り出す。これは実にワクワクする楽しい経験で。
 4カ月間解剖を続けながら、学生は人間の体を作る一つひとつの部品を手に取って見せていただきます。「心臓とは筋肉の袋以外の何ものでもないのだな」「肝臓とは要するにレバーの固まりなのだな」ということが実感としてわかっていく。体を解剖することを許してくださる一人の方がいらっしゃったおかげで、このような解剖実習が成り立ちます。

日垣:エキサイティングな学問の最前線に立ちながら、人間という存在そのものについて哲学的な思考までもめぐらせていく。

坂井:解剖によってバラバラにした体の一部は、献体をしていただいた方の人生を支えてきた、かけがえのない部品です。単なるパーツや機械ではなく、一人の人間の人生を形作っている。それぞれの人間が大切な部品を抱えて生きていることに、はたと気づくわけです。 日垣:解剖前と解剖後では、人生観が変わるとおっしゃいました。もう少し踏みこんで説明していただくと、どのように変わるのでしょう。

坂井:まず第一に、人体のパーツを客観的に冷静に見られるようになります。さらに、死に関わることについて冷静に見られるようになりました。

日垣:技術的なことについて指導教官が医学生に教えるのは、さほど困難ではないと思います。人生観や哲学といった領域について教えるのは、だいぶ難しいのではないでしょうか。

坂井:毎年学生が入れ替わり立ち替わり入ってきますから、「みんな育っていけよ」と祈るような気持ちです。私が学生時代にはたと気づいたように、彼らにも解剖実習を通して大きな何かをつかんでほしい。
指導教官の姿勢、背中を見ながら育ってほしいと願っています。

(後略)


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