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「地下鉄サリン事件20年目の前夜 公開対談」宗教の魅惑と狂気――上祐史浩さんと考えた――

shukyomiwakitokyoki160.jpg 「地下鉄サリン事件20年目の前夜 公開対談」宗教の魅惑と狂気――上祐史浩さんと考えた――
上祐史浩×日垣隆

2015年3月19日、地下鉄サリン事件20周年前夜に行なわれた公開対談《全記録》

宗教テロやジェノサイドは決してオウムに限ったことではない歴史的事実や、三大宗教や新興宗教の狂気と魅力についても忌憚なく議論した最初で最後の対談です


定価:1,800円 → 1,000円(税別) 

目次

潜伏できていた指名手配犯
サリンの計画に気づいていたのか
麻原の死刑執行への大きな法律的問題
武装化路線のきっかけとなった事件
「麻原に彼女を差し出した」真相
科学と神秘――宇宙開発事業団から宗教へ
選挙結果を巡って孤立
早川は何故知っていたのか
宗教に求められているもの
信じるとはどういうことか
日本の新興宗教をどう思うか
宗教の自己正当化
教祖の精神構造
オウム信者のその後
オウムがもてはやされた時代
麻原彰晃のカリスマ性の正体


立ち読み

日垣:オウムは仏教に対してまじめに取り組んでいた人たちも多かった。
空中浮遊も一般から見たら変だと思うでしょう。ただ、キリスト教のパンを分け与えるのも、イスラムのラマダンや、1日5回お祈りをするのも外から見たら変でしょうけれども、その宗教の中にいる人たちにとってずっと続いている日常生活なわけです。

 全体ではこう言っているけれども、陰で反対意見を言うのは会社でも見られる組織のあり方ですが、オウムの結束が強かったということなのでしょうかね。

上祐:そういうメカニズムになっていたのかもしれませんが、とにかく自分が重要な存在になりたい、解脱したい、悟りたい、幸福になりたい、善い人になりたい、社会を救済する人になりたい願う。いい意味では向上心ともいえるが、自己価値を求める状態になってその過程ですべての社会との接触を断つので、教団の中での評価が必要になる。唯一の基準が教祖に従えるかどうが最大のものになる。

日垣:そういわれると共産主義に似ていますよね。ナチズムとか。

上祐:要するに教祖が考えることがおかしいと思っても、それを乗り越えて忠誠するのが訓練で、善であると位置づけられてしまったあの教義の元ではなかなか難しい。教団に入った理由が自分の価値を高めたいことで、入った後は教祖によって自己の価値がゆだねられていく。そこで教祖に反駁すると「なぜやめないの」「なぜまだ入っているの」ということになる。それがオウム真理教の組織の特徴だった。「あさま山荘事件」の連合赤軍も共産主義への忠誠を試され、それが弱いと総括され殺されてしまう。善を求めてなりきれないものは、それを悪としてを強く排除しようとする構造が似ている。

日垣:なるほど。
 今日のタイトルでもある宗教の魅力についても話すと、宗教は歴史的に不安から逃れたいということが出発点なのではないか。特に死の恐怖から逃れたことで宗教から起きてきたのだろうと思いますし、現在でも宗教に求められるのは、幸せになりたいとか、末期がんにかかった時に死の恐怖から逃れるために入信する人が多い。

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