ID:

パスワード:

前の記事| |次の記事

2007年9月「読まずに死ねるか古典イッキ読み講座」(東京・新宿区)

 kotenkouza_160.jpg


 どの国でも、ベストセラーという現象は必ず起きます。ベストセラーだけを
好んで読むという人もおり、ベストセラーなど絶対に読まないという頑迷な人
もいます。

 何を読んだらいいかという指標として、1、ベストセラー、2、知人友人た
ちからの推薦、3、書評、4、仕事などの必要、5、自分の好みや勘、6、広
告、7、有名人による言及、8、受賞、などがあるわけですよね。「よく売れ
ている」というだけで遠ざける必要もなければ、「売れている」という理由だ
けで飛びつく必要もないでしょう。

 ベストセラーというのは縦軸(短期の販売量)が突出したにすぎませんが、
古典は横軸(時間)の長さに耐えてきただけあって、「評判」を面積で表わす
と(読者数を縦軸に、流通し続けた年数を横軸に)、古典の良書はそれなりの
面積をもっていることが強く推定されます。

 時代の波をかいくぐってきた古典の場合、そこに書かれている予想を含む言
論表現が、何十年や何百年も経って実際に通用しているかどうかを、現在の読
者は特権的に判断することができます。いわば神の視点と言ってもいいでしょ
う。
 
 新刊を、神の視点で読むことはできません。

【テキスト】

 オルテガ『大衆の反逆』(924円、ちくま学芸文庫)
 マルクス『ユダヤ人問題によせて 他』(岩波文庫、588円)
 福沢諭吉『新訂 福翁自伝』(岩波文庫、798円)
 マックス・ヴェーバー『職業としての政治』(岩波文庫、483円)
 井筒俊彦『イスラーム文化』(岩波文庫、630円)
 プラトン『ソクラテスの弁明・クリトン』(岩波文庫、483円)
 ヘミングウェイ『老人と海』(新潮文庫、420円)
 夏目漱石『吾輩は猫である』(角川文庫、483円)

 テキストの解説は『つながる読書術』(講談社現代新書)
でお読みいただけます。

前の記事| |次の記事

 

ページ先頭に戻るトップページに戻る