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社説
オンリーワンになるのは簡単だ
物事は一面的ではない。だから、学校教育のような、社会人になるにあたって必要な事柄を鍛錬する場としては「物差しが単調」というのは全面否定すべきではないし、かといって、社会にある「諸問題」には一つの答えなどないのだから、「ナンバー1が最も優れている」という価値観に、「オンリー1」はそれなりに衝撃を与えたのだろうと思う。 しかし「ナンバー1」は、やっぱり優れているのである、どう考えても。「ナンバー2」や「ナンバー230」より劣っているわけがない、その指標では、少なくとも。 が、他方で「オンリー1」になるのは、正当な社会人として活躍してゆく、という意味を当然の前提として含意するならば、これは難しい。 現在は、そしてこれから数十年、いやもっとだろう、今の先進国に高度経済成長期が再び訪れることはない――だろう。 1987年から92年にかけて起きた前代未聞のバブル経済によって、「お金をもっているやつが偉い」というような雰囲気を突出させてしまった。これもまた逆に、「お金が人生の重要な要素の一つ」であることまで否定してしまってはトンでもないことになるのだが、そういう極端な発想がいけないと言っているのだ(怒)。 中庸の精神――今ほど、この心構えが求められているときはないと思える。 「ナンバー1」というのは、学制発布から高度経済成長を経てバブルが弾けるまで、ほぼ一貫して我々日本人の価値観を自縄自縛してきた。 経済的側面と、人生の価値という側面にのみ焦点を当てて考えてみる。「ナンバー1」は、いつでも、そして誰にでも代替可能だ。 小学生や中学生のとき、クラスで一番お勉強がよくできた子は、今なにをしていますか。 では、「オンリー1」はどうなったのだろう。 「ナンバー4358」と皮肉をかましてみましたが、それだって凄いわけですよ。 将棋の世界にせよ、学問の世界にせよ、100メートルの疾走や背泳ぎにせよ、けん玉にせよ、とにかく「ナンバー1」を舐めてはいけない。 実は、それほど困難でない方法がある。 (後略・・・・・・ 続きをお読みになりたい方はメールマガジンをお申し込みください)
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