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正しいワイロの渡し方(前篇)


 昨春からこの年末年始まで、ちょうど10回セブ島を往復したことになります。

 昨年11月の下旬、3週間滞在の予定を諸般の事情で1週間延ばしたことがあり
ました。諸般の事情というのは、最後の4日間は「自分へのご褒美」というつ
もりで、マクタン島(セブ島に隣接する小さな島。しかしプーケット並みの美
しいビーチや高級ヴィラで有名)の、最もグレードの高いヴィラに宿泊して帰
国――の予定が、初日からひどい風邪を引いてしまい、丸二日間寝込んでフィ
リピンで懇意となった人々に助けてもらいつつ、奇跡的な荒療治としてタク
シーで40分かけてカジノに行き、そこで勝ち続けて治してしまうという、いつ
もの流儀で完治したので、カジノで稼いだ一部を使って延泊したのでありまし
た。

 成田―セブ島の直行便があるゆえありがたかったのですけれども、このフィ
リピン航空は融通の利かないエアラインとしてはピカイチであり、これだけの
回数をビジネスクラスに乗ってもマイレージは1回分しか貯まらず、また例え
ば定刻に離陸する体験をついにすることができませんでした。

 最後の1週間は、結局のところ私が属したセブ島の幾つかのコミュニティに
逆戻り。マクタン島の最高級ヴィラも「単なる高いベッド代」になっただけで
はなく、そもそも一棟のヴィラに独りで泊まるのもどうかと思われ、また、周
囲のほぼすべてが新婚旅行というありさまで、ちょっとした風邪が悪化したも
のと推測されます。

 さて、そんなこんなで4週間のスパルタ授業と実践会話とカジノとジム特訓
とカジノでの出稼ぎを終え、帰国の途につくべく、航空会社のチェックインを
済ませ、なぜだかわからないけれども毎度とられる550ペソを窓口で払い、い
ざ出国というとき、入管のお役人が「これはオーバーステイだ」とおっしゃる。

 えっ?

 これまで数百回かそこらの旅で、オーバーステイというものを私は体験した
ことがない。もちろん「初」というのは常にありうる。

 頭の片隅に、そう言えばフィリピンへの「観光ビザなし渡航」は3週間(22
日目が引っかかっても大丈夫)という淡い知識がちらちら思い浮かんではきた
のだけれども、オーバーステイと言えば、お宅の国民さんが日本で違法に長期
就労したり芸能ビザなるもので売春したりしたうえ何年も......というような
ケースではないのか、と思いかけて、私はすぐポケットから――


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