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海外プチ移住は「おすすめ」しない

 バリ島の澄み切った海と、行きなれたヴィラで過ごしたあと、先ほどセブ島に戻り、日本からの客人(クレド会員)を待っているところです。夜中の1時半
くらいからカジノをし、少し寝てから小さな島へ行き、午後は好きでもないゴ
ルフで汗を流し、夜は再びカジノで稼いで、書きたい原稿を執筆し、一番大好
きな睡眠をとったあと、その客人の要望もあり一緒にマニラへと向かいます。


 つい先日は、マレーシアとシンガポールからの帰途、マニラで大勝ちしたの
で(大勝ちはしても大負けは絶対にしません。その都度、持って行ったキャッ
シュでしかたたかわないからです)、コンドミニアムを買いました。
 今年は、かねてよりの希望というのでは実は全然なく、とにかく「自らやっ
ていないことは批評しない」という我がプリンシプルに従い、ほぼ8割をセブ
島のコンドミニアム(賃貸)で過ごしています。ここを拠点に、本拠点の東京
を始め、ロシアやウクライナ、東南アジアほぼ全域、欧州も旅しています。


 これらの費用は、カジノで稼いでいます。たいてい誰にだって得意なことや
大好きなことくらい、あるでしょう?


 ギャンブルについては賛否あるのは充分承知していますけれども、遊んでな
おかつ稼げる趣味はほかにそうはありません。私がいつの間にか7社のオーナー
になったのは、経営が好きだったこともありますが、みな幸運だったと思いま
す。が、ゆとり(時間、金銭、精神、人間関係)がなければ、そのような仕組
みづくりも継続も不可能だったに違いありません。


 本心で言えば、私は海外プチ移住を、おすすめしたい。投資の対象として考えた場合ですら、いかにも簡単なのです。日本で一人前に勤まらなかった人で
も、努力や工夫や読書に疎いフィリピンなど東南アジアで大成功している人々
に私は大勢出会ってきました。

 
 私がセブ島で借りているコンドミニアムは、3万1千ペソ(8万円くらい)で
す。東京の家賃(年間1,000万円ほど)と比べれば激安ですし、こちらの例え
ば「住み込みのお手伝いさん」の平均月収が1万円、学校の先生の月給が2万円
~3万円の国ですから、そういう比較をすれば「外国人しか住めない」というこ
とになりそうですよね。


 貧富の格差は現実です。すぐに改善できるものではありません。日本を貧富
の格差が激しい国と思い込んでいる井の中のかわずさんには世界に出ろとだけ
言っておきます。人件費が非常に安いうえに失業率が信じがたいほど高い国々
に、「ごく普通の日本人」が行けば、「年金だけでリッチな暮らしができる」
というのは本当です。


 私は東南アジア、とりわけセブ島をおすすめする理由は、上記のことに加え
て、シンガポールやマレージア同様、公用語(の柱の一つ)が英語であり、マ
イナーな現地語に必死こいて適用する必要もなく、マレーシアはすでに外国人
向け住宅の価格は天井をついており、人件費が急騰したシンガポールでは車を
買う権利を得るだけで700万円(車代はもちろん含まれず)みたいな国に「普
通の日本人がリッチに住む」ことは不可能です。


 マニラの海で泳ぐ人はいません。セブ島の海は、数十メートル下も澄んでい
ます。セブ島には、近くアジア最大のショッピングモールがオープン予定であ
り、ラスベガスやマカオでのサービスの「良いとこどり」をしたカジノも2年
半後にオープンします。


 私は自宅から5分で行ける「200年の伝統を誇る」カントリークラブの会員に
なってしまいましたが、「2倍払うから譲ってほしい」という韓国人に譲りま
した。この差額でセブ島にも新築100平米のコンドミニアムが買えます。
 ね、簡単でしょ。


 かつて日本で起きたことは、欧米ではあまり参考にはなりませんが、アジア
諸国では非常に参考になる。というより、ほとんど同じことが起きるので、タ
イムマシンに乗ってやってきたみたいになるわけです。リスクも限りなくゼロ
に近い。日本の不動産は買った瞬間から下がりますが、他国では上がる。私の
住むコンドミニアムは2年で1.8倍に値上げされ、全室とも空きがなく、すぐに
買い手や借り手がついています。


 そんな事情ですから、日本でうだつが上がらなかった人ですら、こちらでは
VIPになれてしまいます。何より、セブ島は日本に近い。今年からさらに直行
便も増え、日帰りすら可能になりました。


 私はこの2年間で、成田―セブまたはマニラを30往復はしたと思います。暇
は嫌いなので、簡単な副業をして、旅費はすべて浮かせているのは当然。年金
は政府の泥棒小役人に盗まれたままだしね。わざわざ出向いて怒る気もしない。
そっちから謝りにこいよ、まず、です。


 不動産投資としても魅力があるフィリピンですが、住むにも快適です。
 飽きたら売ればいいのです(買値の数倍で)。投資と狭く考えずに、老後に
住むという選択肢も視野に入れると、よりリスクは低減し、気も楽になるでし
ょう。外国人が不利にならないよう、法律もどんどん改正されています。永住
ビザもとりやすい。


 日本社会で一般的となってしまった事なかれ主義や、奴隷的な上下関係、好
きでもない仕事や低賃金(家賃負担が高すぎるためヘルパーさえ雇えない!)、
形式だけの姻戚関係とも――良好な場合はもちろん継続してね――新たな逃避
先としても、また新境地としてもプチ移住はおすすめしたいところですが、
それがちょっと違うのですよねえ。

                                
 フィリピンやタイでは、ゲイも多いのですが(1割)、「エイジギャップ
(年齢差)」に対する許容度が世界一と言ってもいいでしょう。アフリカでの
売買婚は別ですよ。


 知り合い、そのうちに恋心が互いに芽生えて、新鮮なコミュニティもあり、
外国人への配慮も高い(国民の1割が海外で働き、女性の5割が米国人や日本人
を中心に婚姻を強く希望している稀有な国)。日本人男性55歳とフィリピーナ
22歳が恋に落ちる、というのも全く驚かれません。67歳と18歳で熱愛の末に結
婚という例も私は知っていますが、こちらでは「年齢差が何か?」なのです。


 かつては、土地や家屋を外国人が買えない時代もありました。アニータ・ア
ルバラードという不細工な人チリ人女性に14億5,900万円(時効分は未公表ゆ
え、もっと巨額なはず)も騙し取られた、青森県住宅供給公社のおバカさん
(確か山形刑務所に今も服役中)がいましたけれども、現在のフィリピンでは、
すべて本人名義で売買契約ができますし、フィリピン人側の違約には手痛い刑
が科されますので、日本人が騙されたり、かつてのように「困窮邦人」が出た
りする可能性は限りなくゼロ(日本にいるほうがよほど困窮に陥る率は高い)
になりました。


 では、なぜこれだけの好条件が揃っている「プチ移住」を私はすすめないか。


 うじうじ悩む人は、実行できないからです。


 でしょ?


 こういうふうに言ったら、やる人はすぐ動くんだとね。ふふ。ふ。

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