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「宗教」関連雑誌の執筆者は回し者か

Q:今さら人に聞けないので、また誰に聞いていいのか分らないので、日垣さんに質問します。
 宗教団体が発行している雑誌に記事を書いている作家またはインタビューを受けている芸能人の何割位をその宗教の信者と考えてよいのでしょうか。
 最近電車の中吊りで見た「潮」を例にとると、人を伸ばす急所は「聞く力」にあり(平尾誠二)。バレンタイン流「選手育成法」の真髄(小川勝)。「平成の三四郎」古賀のコーチング術(石井清司)。どんな子供にも棋士へのチャンスを与えたい(上地隆蔵)。
 この人達は?
「トヨタ」最強の秘密(片山修)。[対談]「脳とこころ」の不思議に迫る(河合隼雄VS茂木健一郎)。
 この人達も?
 新連載・柴田理恵のワハハ対談!
 この人は明らかにそうですね。
「用の美」この言葉を噛みしめたい(安西水丸)。
 ナニモカモパーティ(やなせたかし)。
 この人達もそうですか?
 さらに、「カラーグラビア クローズアップ2006 上村愛子」。
 こういう場合はどう考えたらよいのでしょう。
 また、そのような雑誌から日垣さんに執筆の依頼が来た場合、どのような基準で判断されるのでしょうか。
           (東京都、会社経営、40代半ば、男性)

A:「潮」は潮出版社が発行している月刊誌です。潮出版社は宗教団体ではありません。
 ただし、潮出版社や第三文明社の社員はほぼ全員が創価学会員でしょうから、もちろん無縁というわけではなく、むしろ濃厚な関係がある、と言えますが、創価学会本部が潮出版社や第三文明社の媒体に対して編集権をもっているわけではありません。


 双方ともその関係を隠しているわけではないので、3月号でもドキュメント企画「平和と文化の大城 池田大作の軌跡」とか、連載対談「今日の世界 明日の文明」(N・ヤーマンVS池田大作)といった企画が屋台骨として成立しうるわけですね。


 このメルマガの購読者でもある猪瀬直樹さんのことをああだこうだ言うのはなんなのですけれども、田中康夫後援会「しなやかな長野県を育む会」を離脱した八十二銀行元頭取の茅野實さんから知事選への立候補を内々に打診されたという話が伝わってきており、それは本題に関係ありませんので閑話休題として、「潮」3月号の「[対談]日本改革へ、次の一手とは」(竹中平蔵VS猪瀬直樹)を見ると、公明党が与党にならなければこのような企画もありえなかったのだろうなあ、とは思いますし、「ライブドア・ショックの波紋」(児玉平生)があるのに、創価学会員がらみの「耐震強度偽装ショックの波紋」はいっこうに登場しないのもやっぱりなあ、とは思います。


 次のご質問である《宗教団体が発行している雑誌に記事を書いている作家またはインタビューを受けている芸能人の何割位をその宗教の信者と考えてよいのか》は、雑誌によります、としか申しようがありません。ほぼ全員、という媒体もありますし、「潮」の場合は契約記者(フリーライター)や編集者が書いている記事はほぼ総てとしても、全体で2割くらいではないでしょうか。署名文ではせいぜい1割くらいだと思います。


 その外でそこに書いている人たちは、少なくとも「創価学会と聞いただけで身の毛がよだつ」というわけではない人々に限られるでしょう。とはいえ、シンパや回し者に限られるわけはありません。
 総じて読者に喜ばれやすい筆者やテーマが選ばれる、という原則はあらゆる媒体に共通して指摘しうることです。


◆「宗教」関連雑誌の執筆者は回し者か(その2)


 ちなみに私は、創価学会など新興宗教に対して複雑な感情をもっています。この複雑さについては、説明すると長くなるので、近いうちに改めて書くことにして、ここで簡単に箇条書きしておくと……。


1、集団犯罪に及ばない限りいかなる宗教も肯定したい
2、個人的には、成人して以降は無宗教である(それまではカトリック信者だった)
3、南米における創価学会(SGI)の積極的役割などは評価している
4、宗教団体に対して無関心か(事件が起きたら)全面否定かに限定されがちな日本での特殊な傾向に対して強い違和感がある
 というようなことです。


 最後のご質問――《そのような雑誌から日垣さんに執筆の依頼が来た場合、どのような基準で判断されるのでしょうか》についても、お答えします。
 まず、そのような雑誌からは依頼が、ほとんど来ません(笑)。


 もし依頼があれば、1、おもしろいテーマで、2、依頼者(依頼文)が常識的マナーを備えており、3、原稿料がとびぬけて悪くはない、のであればお引き受けすべく努力します。


 むしろ昨日、ライブドアから寄稿の依頼があり、若干悩んではおりますけれども。

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