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番外編 「ベンジャミン・バトン」「エレジー」
「歩いても 歩いても」における"歳の重ね方"について

 アカデミー賞(授賞式は現地時間で2月22日)13部門でノミネートされてい
る「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」は、80歳で生まれたベンジャミン
(ブラッド・ピット)がどんどん若返ってゆくお話です。12歳になったベン
ジャミンが、6歳の少女デイジーと出会い、その15年後、美しさ絶頂のデイ
ジーとベンジャミンは同じ年頃の男女として再会します。次第に女は若さから
遠ざかり始め、男はますます若くなっていく――。
 実際には「ありえない」設定ではあるものの、その点さえ物語として呑みこ
めれば、きっと胸が熱くなるでしょうし、「老い」や「時間のずれ」について
考えさせられ、やや動揺してしまいます。

 アカデミー賞の有力候補と言われながら日本ではほとんど話題にならなかっ
た「エレジー」も、とても尾を引く(印象に残る)映画でした。俳優の実年齢
では、ペネロペ・クルスが34歳、ベン・キングズレーは65歳。
 老いゆく男(の思考)が子どもで、若々しい女(の思考)が大人という設定
です。ペネロペの美しさに見惚れつつ、官能的なシーンを何度も演ずる65歳に
脱帽させられます。それにしても、男の年齢コンプレックスを取り払うには、
この結末しかないのでしょうか。

 DVDが発売されたばかりの邦画「歩いても 歩いても」は、同じ「老い」を
テーマにしていても、上記2作品と異なり、官能シーンがまったくないどころ
か、実に日本的な映画です。
 親の老い、というのは、たいていの人にとって切ないテーマでしょう。

こういう映画を観ていると、若いころの恋はともかく、生涯のパートナーに
はどんな人がよいのだろう、と考えさせられます。突き詰めて言えば、弱った
ときに寄り添ってくれる人か、こちらが元気なときには楽しい人か。
 まあ、両方とも揃っていれば文句はないのでしょうが、なかなかねえ。

 パートナーにイライラしたら、こういう映画を観る、というのが現実的なの
かもしれません。

 実は私なりに考え抜いた「生涯にわたって仲良くできる秘訣」があるのです
けれども、それは4月25日の「恋愛のサスティナビリティ」講座でお話しましょ
う(笑)。
 サスティナビリティとは、末長く上手につきあい続ける方法(継続可能性)
という意味です。

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