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アラン・ケイ「マイクロエレクトロニクスとパーソナル・コンピュータ」

■アラン・カーティス・ケイ(1940年〜)は、「パーソナル・コンピュータ」という概念の生みの親です。この呼称は、論文「マイクロエレクトロニクスとパーソナル・コンピュータ」によって初めて公にされました。「マウス」や「ウィンドウ」についても、その考え方が明らかにされています。この論文は「サイエンティフック・アメリカン」1977年9月号P231〜P244に掲載され、また邦訳は「日経サイエンス」同年11月号に載りました。別の訳で、全文は『アラン・ケイ』(アスキー、1992年)に収録されています。


《絵を描くなら、描く作業を自動化するのではなく、新しい画材をつくるためにコンピュータをプログラムすべきだ。音楽を演奏するなら、自動ピアノをつくるのではなく、新しい楽器をプログラムするべきだ。》(同書、P90)


《実際、並列処理というのは、人間の思考方法にきわめてよく似ている。たとえば、道を歩いているとき、頭の一部はこれからの経路のことを考え、べつの部分は今夜の夕食のことを考え、もうひとつの部分は美しい夕焼けだ、などというぐあいに考えているものだ。》(P80)


《これまでの経験から、一九八〇年代には〔日本では一〇年ほど遅れることになるが〕、パーソナル・コンピュータは、まちがいなく人々の生活にとって不可欠なものになっているだろう、と予測できる。あらゆる形式のデータを編集、保存、変換する能力は、だれにとっても価値のあるものになるだろう。さらに洗練されたコンピュータ利用は、ちょうど音楽のようなもので、だれでも興味を示し、楽しみはするが、本気でとりくむ人間はほんのひとにぎり、という状況におかれるだろう。》(P86)


《コンピュータ・リテラシーのもたらす変化は、読み書き能力と同じくらい深甚なものになるかもしれないが、この変化は大部分の人にとっては認識しづらく、しかも彼らが理想とする方向にいくとはかぎらない。》(P88)

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