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李彩潤『サムスンはいかにして「最強の社員」をつくったのか』(祥伝社)

 韓国は当然のこととして、アフリカやヨーロッパ各地でも、そして香港でも
中国本土でも香港でもフィリピンでも、家電や携帯コーナーやデジカメやPC関
連の売り場で、ソニーやシャープは脇に追いやられ、安くて良質なサムスンが
売り場面積を広げ売り上げもぐんぐん伸ばしています。


 かつての日本がそうだったわけですが、いまはサムスンやヒュンダイ(現代)
などが、その地位を奪いつつあり、もうすでに不可逆な地点まで来てしまった
ように見えます。任天堂の再浮上も非常に困難な情勢です。
 シャープの亀山工場並みの技術と完成度をもつ42インチのサムスン製テレビ
が(シャープの)半値以下とあっては、もはや競争になりません。


 では、ソフト面やイノベーション面で日本が世界の牽引役を今も果たしてい
るかといえば、例えばモバイル端末やゲーム業界や音楽(配信)業界の地図と
構造をも一変させたのもアップルであり、2,500米ドル程度の自動車で世界を
席巻するインド新参自動車メーカーや韓国ヒュンダイであり、検索で世界を席
巻し続けているのはグーグルであり、SNSで他を圧倒しているのはフェイス
ブック――といった具合です。


 日本は、どうなるのか。


 かつてソニーの井深大(いぶか・まさる)氏は、創業時に「真面目ナル技術
者ノ技能ヲ最高度ニ発揮セシムベキ」「自由豁達(かったつ)ニシテ愉快ナル
理想工場ノ建設」を社是として掲げました。
 昨年度(3月期末)決算では、5,200億円(!)もの赤字が公然化しました。
株価は落ちる一方。
 この額は、創業した1946年以来最大の赤字です。
 1万人の大リストラでは、本当に優秀な社員は外資に流れるか独立してゆく
可能性が他社同様に高いですから、実に大変な事態がこの国で進行しているこ
とになります。


《李会長は......「新経営」の核心キーワードを「質を高める経営」として、質
に対する確固たる意志を見せつけた。彼は不良品が出た場合、何カ月かかろう
とも生産ラインを稼働させなかった。完全な製品ができるまでの間、私財を費
やして従業員の給料を払ってでもラインを止めると宣言した。
 彼は不良品を販売するのは詐欺だと言い......》

(後略・・・・・・ 続きをお読みになりたい方はメールマガジンをお申し込みください)


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