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永井明『病気の値段』(光文社、1,529円)

 医者を辞めて文筆業に転じた著者による、エッセイ風「値段表」です。


 最近私が気になっている「心臓」については、8ページが費やされています。


《心臓は一回の拍動でおよそ八十ミリリットルの血液を大動脈から送り出す。〔中略〕一日二十四時間でおよそ八千リットル。〔中略〕しかもこの数字は、ずっとフトンの中でおとなしくしていての話である。運動したり恋をすれば、心臓の拍動はすぐに一分間に百とか百二十に上がる。スポーツ好き、セックス好きの人種はいったい心臓を何と心得ているのだろう。〔中略〕
 心臓にガタがきているが、全取っ替えするほどではない。たとえば、電気信号を出し続けている右心房の洞結節が定年を迎えてしまった。そんな場合には、[人工心臓より]もっともっと安くて、大丈夫な方法がある。洞結節の代わりに、百二十万円ほどするペースメーカーを取りつけてやるのである。取りつけ手術料は十三万五千円。〔中略〕しかもこれは、健康保険の適用となっている。》


 社会保険の個人負担割合と診療報酬点数も変わったので、その点は考慮してお読みください。

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