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『図解【儲け】のカラクリ』(三笠書房、1,050円)

「儲け」というのは、一見エゲツない語感もあるかもしれませんが、売り上げから諸経費を引いたものです。これなしには、あらゆる仕事が無意味と化すと言わないまでも、企業および営業活動は成り立ちえません。
 経済の基本であるにもかかわらず、意外に広く知られていないのが、この儲けの仕組みです。


 例えば1冊1,500円の本を出版した場合、おおむね取次ぎ120円(8%)、書店330円(22%)、出版社の取り分495円(33%)、紙代90円(6%)、印刷・製版・製本代285円(19%)、著者150円(10%)というような分配になる、というようなことは小さな業界的には常識ですが、一般的にはそうではないと思います。


 書籍業界は原則として「委託」販売なので、「買取」がメインの業界では卸値はぐんと安くなります。例えば、レンタルビデオ店の粗利(あらり)は平均して65%です。買値2,800円のビデオを2泊3日365円で5回貸し出せばモトは取れるという計算になります。


 毎月利用料(1カ月につき5,000円とすれば5年で30万円)が発生するケータイは、原価が1万円なのにタダで配っても充分に採算がとれます。販売奨励金がつくからですが、契約と解約を繰り返して奨励金を稼ぐ代理店が増えたため、タダで配るという形態は長続きしなかった、というのが実際です。


 靴みがきや靴修理業の粗利は90%近くにも達し、在庫をかかえるリスクも皆無ですから、かなり着実に
稼げる商売だということがわかります。


 本書では、ホストクラブの料金システムや収入の仕組み、ドリンク自販機のマージンなどなど、64種の「儲けのカラクリ」が解説されており、役立ちます。

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