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第610号(10月29日)

■目次■




●●●総特集●●西村京太郎さんロングインタビュー●●●


 このインタビューは、「新潮45」最新号に掲載されることになっていました。
 これらを基に、断続的な「多作」評論集として新潮新書にもなる予定ですが、例の問題(ご存じない方おられますか?)ゆえに"炎上"し、「新潮45」は休刊(廃刊)になってしまいました。文春の「マルコポーロ」事件と似ている部分も少なからずあります。
 ここに、双方(マジで)とも存命な時期にお読みいただけるようにいたしたくーー。


■目次■

京都の家はいま
「その代わり書くのをやめる」
紅葉さんが必ず出演するわけ
本当の十津川警部像はキンキン
公務員を12年間
4作同時に応募
時代物を書きたいのだけれど
職人のように書く
眠くなるので立ったまま書いた作家
腹が立った言語リハビリ
「老い」を感じる時
目標は635冊! の理由
日本の探偵は活躍できない
修業時代
一番の衝動買い
作家の取材方法
記念館のミステリー


■京都の家はいま■


日垣隆(以下、日垣):私が西村京太郎記念館を訪れるのは今回で5回目です。前回訪れたのは2008年でした。家族でうかがったのですが、たまたま日曜日で、喫茶店に西村さんとその後ろに奥様が本を抱えていらして、その場でサイン会が始まったのでびっくりしました。恐る恐る先に子どもにサインをしてもらいましたが、写真を私も一緒に撮っていただいて、とても嬉しかったことを覚えています。

 日本で一番本が売れている西村さんが原点に返ってご自分で本を手売りし、読者サービスをしている姿がとてもかっこいいなと思いました。いつか近い距離でサイン会とお話をうかがう機会があればと思っていたのですが、こうしてお許しを得て本日の会となりました。
 これまで講演会は確か一度だけされたとか。

西村京太郎さん(以下、西村・敬称略):ええ。しましたよ、税務署で。

日垣:税務署を敵に回すのは怖いですからね。

西村:講演時間は1時間と聞いていましたけれど、10分で終わっちゃいました。

日垣:50年作家生活をされてきて、10分だけ講演をされたという西村さんに本日は2時間もお話をうかがえるのは大変貴重なことだと思います。
 そもそもここ湯河原にお住まいになったのは――。西村さんは東京の生まれで京都に住まわれて、重病をされてその治療のために湯河原へこられたのがきっかけだったと。

西村:はじめは、修善寺にある慶応病院に行ってくださいと言われて、それから湯河原でのリハビリをすすめられたのです。新幹線も近くの駅に停まるので、こちらにしたのですけれどもね。

日垣:やはり京都は底冷えがひどいですか。

西村:底冷えはするし、夏は暑いしね。人はいけずで生きにくい。

日垣:京都時代の話をどこまで聞いていいのかわからないですが――。

奥様:京都のお家には、帰っていますよ。

日垣:この記念館を建てるまでには――湯河原の病院にいらして、リハビリをされていたのですよね。

奥様:ここはちょうど11年目に入りました。

日垣:2001年に開館したのですよね。記念館を建てることをを発案したのは奥様だったのですか。

西村:記念館は建てたいとかねてから思っていました。最初は京都に建てるつもりだったんです。結局、建てられなかったのですけれどもね。

日垣:今、京都の家は別荘のようになっているのですか。

奥様:向こうは賃貸で貸しています。今は、京都の別のところにマンションを購入して、そちらに行っています。

日垣:話の流れで聴いてしまうのですが、山村美紗さんの邸宅とは......地下通路でつながっていたというのは、本当だったのですか。

奥様:そうです。

西村:鯉こく屋を買ったんですよ。僕が本館に住んで、山村さんが別館に住んでいました。

日垣:西村さんはトラベルミステリーの大家ですが、初期の作品では、終戦工作員の作品があって、そちらもとても面白く読みました。海洋小説も結構書いていらっしゃいます。私は伊豆七島が好きなのですが、今日お持ちしている『伊豆七島殺人事件』(1972年出版・光文社)は、海底ミステリーでそれまでにないトリックが使われていましたね。

西村:そのころは海が好きでした。

日垣:十津川警部が登場する前の作品ですね。ご当地ものというのはその土地で売れるのでしょうか。

西村:それはありますね。

日垣:函館が舞台の作品も多いですね。

西村:それに京都は売れるから舞台に入れろと言われますね。

(続く)

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