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禁止マーク考(その2)

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 これもイタリアですが、駐車違反したらレッカー車で持ってくぞ、というマークです。イタリア語が読めなくても了解できますよね。これは実にすごいことではないでしょうか。

  イタリア人が肩をすぼめて左右の腕をにピンと撥ね、手のひらを上向きに広げて顎を突き出せば(NTT東日本のCF新バージョンに使えるかも)、「やれやれ」っていふうになりますが、これを南米やアフリカでやっても流行りません。主としてヨーロッパ人の仕草です。日本人はあの動作を理解はするが、滅多にやりませんよね。日本式「おいでおいで」は、別の国では「あっちへ行け」になってしまうし、首をタテに振る(うなずく)のは、例えばインドでは逆の意味にとられることが非常に多い。つまり、万国に通じる「マーク」というのは、とてもとても成立しにくいのです。

  したがって「禁止マーク」こそ、国際的汎用語の嚆矢(最初)といっても過言ではありません。それくらい、国際的汎用語の普及は大変だということが逆に示唆されます。
2.jpg 3.jpg 4.jpg 5.jpg←ベビーカー禁止

 しばらく、各国の「禁止マーク」をお楽しみください。


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「犬」禁止マークを私が初めて見たのは、1989年の(旧)西ベルリン市でした。当時はまだ古い形式(枠なし、右上から左下に線)ではありましたが、ここで注意したいのは、ドイツではこのマークがないところ、例えば地下鉄やスーパーでは、犬を連れて歩くことが許されているという事実です。これは情報公開法とも共通するリーガル・マインド(法に対する構え)なのですが、欧米において「ここではこれを禁止する」と明示したもの以外は自由合法というふうに徹底されるのに対し、日本では地下鉄やスーパーに「禁犬」が告知されていなくても、みなが斟酌してくださるありがたき国民なり(だから禁止事項に定められていないにもかかわらず情報公開を求めたら「非開示」がガンガン返ってきちゃうのですね)。

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 日本や欧米各国のエレベーターにも、最近はこういうマークが増えています。ステッカーを作っている業者はそうたくさんあるはずもなく、だから国内では同じ図柄がほとんどです。

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 日本でも最近は、ちょっと見回せば、禁止マークは、いくらでもあります。ただし、これは同じ場所(コンビニの入り口ドア)にあったのですが、禁タバコ+禁アルコールと、5点が並んだステッカーとでは、「斜め線」の方向が違う。これは、デザイナーが無頓着だったせいだと思われます。


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 道路標識は国によって異なるが、「禁止マーク」は同じ(1999年、台湾。歩いているのは「ガッキィファイター」運営責任者の緑慎也。台湾地震の取材で日垣に同行時)。


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 ここでしばらく交通標識に目を移してみましょう。よくご覧ください。

 運転免許をもっている方は、かつて必ず「正解」できたはずのマークばかりです。ここで注視していただきたいのは「進入禁止」のマークです。これだけが異質ですよね。

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